成分名:イコサペント酸エチル(EPA製剤)
先発品:エパデールS
後発品:イコサペント酸エチル粒状カプセル (剤形異なる)
<予想される疾患>
・高脂血症
・閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感の改善
<服薬指導>
「血液中の脂肪分を分解してくれるお薬です。」
「空腹時だと吸収されないため、食事をとってからお飲み下さい。」
Q.なぜ食直後に飲むの?
A.主成分のイコサペント酸エチル(EPA)は魚の油由来の脂肪酸ですので、吸収には胆汁が必要となります。食後は脂肪の消化を助ける胆汁が分泌されるため、食直後が推奨されています。臨床試験でも、摂食下では血中EPA濃度の上昇がみられたのに対して絶食下では上昇がほとんど認めらないというデータが出ています。
[へー!そうだったんだ!]処方理由
【スタチンなどの高脂血症治療薬の継続処方にエパデールSが追加処方された場合】
→頸動脈エコー検査でプラークが発見された場合などが考えられる。
「最近、首のエコー検査しました?」と聞くといい。
[へー!そうだったんだ!]エパデールS600のEPA含有量はイワシ1匹分
イワシ一匹の可食部:EPA約600mg=エパデールS600:EPA600mg
(ちなみに、ロトリガ粒状カプセル:EPA930mg+DHA750mg)
[へー!そうだったんだ!]EPA製剤は匂いがきつい?
EPA製剤はイワシの匂い(生魚臭)があるため、苦手な人が一定数いる。前回が初処方の場合は、「匂いは気になりましたか?」と確認すると良い。先発品よりも後発品の匂いが強いという意見がある。
[へー!そうだったんだ!]EPAはプラスチックを溶かす
<実験>
【エパデールS600】 or 【ロトリガ粒状カプセル】 を水に溶解させ、プラスチック製のマドラーをさして1日放置した。
脂肪酸エステルであるEPAがポリスチレン製品の溶剤として働くため、マドラーが溶解した。
EPA製剤の簡易懸濁法には注意が必要である。
[へー!そうだったんだ!]エパデールSの「S」って?
本剤の成分 EPA-E の EPA に由来する「エパデール」に Small、Smooth および Seamless capsule を示す「S」をつけたもの。 (インビューフォームより)
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