成分名:L-カルボシステイン(去痰薬)
先発品:ムコダイン錠
後発品:なし
<作用機序分類>
気道粘液調整・粘膜正常化剤
気道での作用は慢性気道疾患患者の喀痰中のシアル酸とフコースの構成比の正常化作用(粘液成分の調整)、慢性気管支炎患者の気管支粘膜上皮の繊毛細胞の修復促進作用(粘膜正常化)、副鼻腔での作用として慢性副鼻腔炎患者の鼻粘膜粘液繊毛輸送機能低下の改善作用、副鼻腔粘膜障害修復作用を示す。(IF)
<予想される疾患>
・下記疾患の去痰 上気道炎(咽頭炎、喉頭炎)、急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核
・慢性副鼻腔炎の排膿
<服薬指導>
[効能説明]
「たんや鼻水を出しやすくし、鼻づまりをやわらげる薬です。」
「荒れた副鼻腔粘膜や気管支粘膜の線毛細胞を修復する作用があります。」
<質問>
Q. ムコダイン錠500 mg錠剤が大きくて飲みにくいです。半分に割ったり粉砕してもいいですか?
A. おすすめはできません。確かに他の錠剤と比べて大きいので飲むことが難しいと思われる方が多くいらっしゃいます。錠剤の他に粉やシロップなど飲みやすくなっている薬もありますが、いかがいたしますか?
変更の希望があれば医師に相談しましょう。→疑義照会
{もっと詳しく}
・粉砕についてはメーカー(杏林製薬)のQ&Aでは、粉砕に関して「ムコダイン錠の粉砕はお勧めしません。」とされている。
参考:【質問】 ムコダイン錠 250mg、500mg を粉砕して投与してもよいですか?(杏林製薬)
・半割については言及されていない。 先発品であるムコダインは「割線」の表記無く、後発品(ジェネリック医薬品)であるカルボシステイン『サワイ』などは「割線」の表記有り。
参考:半割で自家製剤加算が取れる薬と取れない薬
薬学的には問題ないように見えるが、患者に誤解されることがないように説明することが重要である。
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