成分名:イトラコナゾール
先発品:イトリゾール内用液
後発品:イトラコナゾール内用液
*これはイトラコナゾール内用液についての記事です。
錠剤・カプセル剤についてはこちら
<作用機序分類>
アゾール系抗真菌薬
<予想される疾患>
1. 真菌感染症 真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌 髄膜炎、口腔咽頭カンジダ症、食道カンジダ症、ブラストミセス症、ヒストプラスマ症
2. 真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症
3. 好中球減少が予測される血液悪性腫瘍又は造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防
<服薬指導>
[効能説明]
「原因菌を死滅させる薬です。」
[服用方法説明]
「このお薬は空腹時に、目安としては食後の2、3時間後にお飲みください。」
{詳細}
内用液はイトラコナゾールとして100mgを空腹時または食直後に経口単回投与し、薬物動態を検討した。未変化体および主活性代謝物濃度は共に空腹時投与では食直後投与に比してTmaxが短縮し、CmaxおよびAUCは高値を示した。
(イトリゾール内用液IF p29)
*錠剤・カプセル剤では食直後推奨なので注意
「こちらの抗生物質は最後までしっかり飲み切ってください」
{もっと詳しく}
「抗菌薬を処方された量で、処方された回数で、処方された期間飲まないと、細菌感染症が治らないだけではあり、さらには抗菌薬が効かない細菌が生まれてしまうことがあります。ただし、薬が合わなくてアレルギー等が出た場合は、すぐに中止して病院に行きましょう。」
[生活習慣]
<足・爪白癬の場合>
「足を清潔にして、靴や靴下は通気性の良いものをお勧めします。」
フットケアにはこの資料がおすすめです。
爪白癬・みずむし(沢井製薬株式会社) (このURLの8ページ目)
[飲み合わせ、食べ合わせ] ・CYP3A4、ワーファリン、胃酸分泌抑制薬など
「相互作用を起こしやすく、飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、薬の作用に悪い影響をしたり、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、忘れずに報告しておきましょう。また、別の病院で診察を受けるときも、この薬を飲んでいることを伝えてください。」
「グレープフルーツは薬の効果を増強するため、控えるようにしてください。」
グレープフルーツジュース以外でもダメな柑橘類:高の原中央病院DIニュース
<患者さまからの質問> 爪白癬の場合
Q. この薬を使っていると変色した爪は早く治りますか?
A. この薬は、一度変色した爪を回復させるものではありません。爪白癬の原因となっている菌をやっつける薬です。爪が生え変わるのは足の爪で1年、手の爪で6ヶ月以上かかります。根気よく治療を続ければ、健康な爪を取り戻せます。
Q. 薬を飲んだ後、時間経てばグレープフルーツを食べてもいいの?
A. グレープフルーツの影響は、一般的に摂取後24時間程度に及ぶといわれています。それぞれの薬によって異なりますが、長いものでは2~4日程度影響が持続するものもあります。飲み合わせの悪い薬を使用している間は摂取を控えましょう。
Q. 苦味のせいで子供が薬を飲めません。
A. 薄めずに原液のまま服用し、服用後すぐに口直しのジュース、コーヒー牛乳、酸性飲料などを飲む、または、ヨーグルトに混ぜる方法があります。
参考:福岡県薬剤師会
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