ラックビーR散


成分名:耐性乳酸菌製剤 

(菌種)Bifidobacterium longum

(含量)1g中に耐性乳酸菌(Bifidobacteriumの生菌)10mg


<作用機序分類> 

耐性乳酸菌製剤 


<予想される疾患> 

 ・下記抗生物質、化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善 

 ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド 系、ナリジクス酸 

→抗生剤投与時の下痢・便秘予防 


 ※適応外の抗菌剤 

テトラサイクリン系(ビオフェルミンR散では適応内)・・・ミノサイクリン(商品名:ミノマイシン)など

ホスホマイシン系・・・ホスホマイシン(商品名:ホスミシン)など

ニューキノロン系・・・レボフロキサシン(商品名:クラビット)、シタフロキサシン(商品名:グレースビット)、トスフロキサシン(商品名:オゼックス)、メシル酸ガレノキサシン水和物(商品名:ジェニナック) など

ペネム系・・・ファロペネム(商品名:ファロム) など

カルバペネム系・・・テビペネム ピボキシル(商品名:オラペネム) など

モノバクタム系・・・アズトレオナム(商品名:アザクタム注射用) など

グリコペプチド系・・・バンコマイシン、テイコプラニン(商品名:タゴシッド)など 

リンコマイシン系・・・クリンダマイシン(商品名:ダラシン) など

オキサゾリジノン系・・・リネゾリド(商品名:ザイボックス) など 



<服薬指導> 

[効能説明] 

「抗菌剤によって失われた善玉菌を作りだすことで、腸内環境に整えて、下痢や便通を改善する整腸剤です。」 

「乳酸菌を摂ると、乳酸菌が作り出す乳酸が腸のぜん動運動を活発にし、乳酸菌自体が食物繊維のようにはたらくので、自然に近いお通じに導きます。」


[服用方法説明] 

「なるべく食後に服用するように。(添付文書上は経口投与)」 

 {もっと詳しく}

ビフィズス菌は胃酸に弱い為、空腹時の胃内pH1~2で影響を受けやすい。 食後は胃内pH4~5に上昇しているため乳酸菌が死滅する事なく腸に移行できる。 


<薬剤師からの質問> 

Q. 「適応外の抗生剤と一緒に処方が出た場合はどうするの?」 

A. 「基本的には疑義照会を行う。医師了承済みであればレセプト摘要欄コメントにその旨を記載。処方変更をする場合は芽胞形成菌であるミヤBM等に変更することもある。」 


<参考>整腸剤の使い分け 

 https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3539

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