フロリードゲル経口用


成分名:ミコナゾール

先発品:フロリードゲル

後発品:なし


<作用機序分類> 

アゾール系(イミダゾール系)抗真菌薬


<効能効果> 

抗真菌


<予想される疾患>

・口腔カンジダ症

→(症状)口の中に白いコケ状のものがある、赤くはれていたり、飲食物がしみる・痛む

・食道カンジダ症



!禁忌! CYP3A4の基質

・併用禁忌:ワルファリンカリウム、ピモジド、キニジン硫酸塩水和物、トリアゾラム、シンバスタチン、アゼルニジピン、オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン、ニソルジピン、 ブロナンセリン、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・ イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、リバーロキサバン、アスナプレビル、ロミタピドメシル 酸塩、ルラシドン塩酸塩

妊婦又は妊娠している可能性のある女性


<服薬指導> 指導箋:フロリードゲル経口用2%を使用されている方へ


[事前確認]

・外用剤ではなく内服薬として扱われる。処方箋の記載項目に誤りはないか。

・規格が5 g/本 or 20 g/本 のみであるため、処方箋の全量が5の倍数になるか確認。

・投与期間が14日間を過ぎてないか。→本剤の投与期間は原則として14日間とする。なお、本剤を7日間投与しても症状の改善がみられない場合には本剤の投与を中止し、他の適切な療法に切り替えること。 (添付文書)


[効能説明]

「口や食道に増殖したカンジダ菌 (カビの一種)を殺菌するものです。」


[服用方法説明] 指導箋:フロリードゲル経口用2%を使用されている方へ を用いると良い。

「1日4回 毎食後、就寝前に服用してください。歯磨きなど終えた後が良いです。」

「使用前にうがいをして口の中を清潔にして下さい。」

「新品は穴が空いてないので、キャップ先端のとがった部分でチューブに穴をあけて下さい。」

「塗り方は清潔な手でチューブをとってから塗るか、スプーンを用いるか、直接チューブを口に出しても大丈夫です。 直接患部に塗る必要はないです。」


・口腔カンジダ症→「お薬を含んだら、舌でまんべんなく口の中にぬりひろげて下さい。 この状態で、できるだけ長く口の中に含んだあと飲み込んでください。 」

・食道カンジダ症→「お薬を含んだら、少量ずつ飲み込んでください。 」


「服用後、少なくとも1時間は、うがい、 歯みがき、飲食をしないようにして下さい。口に含んである薬剤は飲み込んでも問題ないです。」


<患者からの質問> 

Q. 入れ歯使用者はどう使う? 

A. 入れ歯使用者の方は、基本的には同じ使い方です。入れ歯をよく洗浄して入れ歯にも少しお薬を付けましょう。


<薬剤師からの質問> 

Q. 1回量はどのくらい? 

A. 処方により計算するように。1日10g 1日4回に分けて使用する場合は 1回2.5 g なので 5 g/本の約半分の量を使用すれば良いこととなる。 



参考:口腔カンジダ症治療薬 「フロリードゲル経口用2%」の特徴 昭和薬品化工株式会社


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