成分名:メコバラミン
先発品:なし
後発品:メチコバール錠、メコバラミン錠
<作用機序分類>
末性神経障害治療剤
(活性型ビタミンB12)
<効能効果>
末性神経障害
<予想される疾患>
・神経障害が原因と考えられるめまい、難聴、耳鳴り(耳鼻咽喉科)
・「末梢性神経障害」=しびれ、痛み、麻痺
糖尿病性神経障害、多発神経炎、顔面神経麻痺、坐骨神経痛、大腿神経痛、上肢、下肢のしびれ痛み、帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛、複合性局所疼痛症候群
・末梢神経の傷が原因で起こる肩こり、腰痛(ミオナールと併用することあり)
・ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血
・味覚・嗅覚障害の治療
・緑内障の患者に対する神経細胞の保護、眼精疲労の回復(眼科)
<服薬指導>
[効能説明]
「神経修復を促進するビタミンB12を補うことで、〇〇(上記症状)などを改善する薬です。」
[服用方法説明]
「1日3回服用してください。」
通常、成人は1日(メコバラミンとして 1日1500 mg)を3回に分けて経口投与する。 ただし、年齢及び症状により適宜増減する。(添付文書)
<患者からの質問>
Q. なぜビタミンB12が末梢神経障害に効くの?
A. 末梢神経は核酸やリン脂質で形成されており、その核酸やリン脂質を増加させて神経を修復する作用があります。 特に傷ついた神経細胞の軸索という神経の信号が伝わる部分の修復を促進する作用により、末梢神経の痛みやしびれや麻痺を改善する効果があります。
参考:医療法人 藤垣クリニック メチコバール(メコバラミン) 軽い神経痛なら十分効果あり
Q. なぜパッケージが赤色なの?
A. メコバラミンは光によって分解される性質があることから、遮光性のあるシートに保管されており、遮光環境で保管する必要があります。メチコバールの錠剤が赤みを帯びた特徴的なシートに包まれているのはそのためです。
<薬剤師からの質問>
Q. メチコバール錠、メコバラミン錠の錠剤の色は?
A. メーカーによって異なる。
メチコバール錠500 µg:白色
メコバラミン錠500 µg「SW」:淡黄色
メコバラミン錠500 µg「杏林」:赤色
Q. 漫然投与は疑義照会の対象?
A. 効果が出るため時間がかかる薬だが、1ヶ月以上の服用は疑義照会の対象である。
メチコバール(メコバラミン)は即効性はほとんど期待できず、しばらく服用を続ける必要があります。
ただし、用法・用量通りに1ヵ月ほど服用しても症状がよくならない場合は、医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。
服用後に効果が感じられているのであれば、長期に渡って続けて服用することができます。
もう飲まなくていいと感じるようになったら服用を終了してください。
参考:Gem Med 薬剤師が患者の訴え放置せず、メーカーや主治医に連絡し不整脈など発見できた好事例―医療機能評価機構
Q. 先発品はないの? なぜどちらも後発品(ジェネリック)なのか?
A. 先発品ない。メコバラミン錠もメチコバール錠も後発品。メチコバール錠が医薬品として承認されるまでに1年以上を要したため新薬として登録できず、先発薬ではなくジェネリック医薬品として販売されることになったためです。 薬価はメチコバール錠よりもメコバラミン錠の方が安い
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