成分名:ポラプレジンク
先発品:プロマックD錠
後発品:ポラプレジンクOD錠
<作用機序分類>
亜鉛含有胃潰瘍治療剤
ポラプレジンクは亜鉛とL-カルノシンの錯体であり、胃粘膜損傷部位に親和性が高く、抗酸化作用、膜安定化作用による直接的な細胞保護作用を示す他、創傷治癒促進作用も示す。
<予想される疾患>
・胃潰瘍
○適応外
・亜鉛欠乏症による味覚障害(保険請求可能)
・低亜鉛血症をともなう肝硬変
<服薬指導>
用法・用量
1 回 75mg を 1 日 2 回、朝食後及び就寝前
[効能説明]
・胃潰瘍
このお薬は、胃の粘膜を保護して、胃炎や胃潰瘍の治りをよくします。また、鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防します。
・味覚障害
「亜鉛不足による味覚障害や臭覚障害に応用されることがあります。この薬に含まれる亜鉛分の補給が目的です。」
[服用中のフォロー]
・副作用:
銅欠乏症:本剤は亜鉛を含有するため、亜鉛により銅の吸収が阻害され銅欠乏症を起こすことがある。栄養状態不良の患者で銅欠乏に伴う汎血球減少や貧血が報告されているため、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
・血液検査で血清亜鉛値を測定しているか
血清亜鉛値の基準値:80~130µg/dL(日本臨床栄養学会)
日内変動あり:一般的に午前中は高く、午後は低い傾向がある。早朝空腹時に測定することが望ましいとされる。
原則として、「ポラプレジンク【内服薬】」を「味覚障害」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める。(保険請求可能)
亜鉛欠乏症に対するノベルジンとポラプレジンクの比較・亜鉛欠乏症の治療指針
症例検討会 亜鉛欠乏症 平成 29.10.13 笠松店 杉山智美
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