成分名:甘草(カンゾウ)、桔梗(キキョウ)
先発品:ツムラ桔梗湯エキス顆粒(医療用)
後発品:なし
<作用機序分類>
漢方製剤
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.25gを含有する。
日局カンゾウ………3.0g トリテルペン配糖体:(グリチルリチン酸)、フラバノン配糖体(リクイリチン)
日局キキョウ………2.0g サポニン(プラチコジンD)、多糖類(イヌリン)
<予想される疾患>
咽喉がはれて痛む次の諸症: 扁桃炎、扁桃周囲炎
(予想)
声がれ、咽頭痛、のどの炎症
<服薬指導>
[効能説明]
「のどの腫れや炎症に対して使用する漢方です。」
[用法用量]
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
[服用方法]
食間:食事から2時間ほど後の空腹時に飲んでください。
食前:食事の前の60~30分前に飲んでください。
(甘草のグリチルリチン酸が配糖体であるため空腹時の服用が効果的)
参考:漢方の空腹時服用
うがいで使用する場合
「桔梗湯を50ml程度のお湯に溶かして、うがいをしてから、のどを潤すようにそのまま飲み込んでください。味はほんのり甘くて飲みやすいです。」
桔梗湯エキス剤は、溶かして服用したほうが良いのか?(薬局)
桔梗湯は、甘草と桔梗を構成生薬とし、咽喉が腫れて痛む扁桃炎、扁桃周囲炎に使用する。甘草、桔梗はともにサポニンを多く含み、抗炎症作用や去痰作用を有する。喉へ直接作用するため、エキス製剤は白湯に溶いて少し冷まし、うがいをしながら飲むほうが効果が高い。
[服薬フォロー]
副作用
・偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
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