リベルサス錠(セマグルチド)


成分名:セマグルチド 

先発品:リベルサス錠 

後発品:なし 

 

<作用機序分類> 

GLP-1受容体作動薬(経口) 

 

<予想される疾患>

2型糖尿病治療剤 


<用法用量>

開始用量:1日1回3mgから開始し、4週間以上投与。

維持用量:1日1回7mg。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、1日1回14mgに増量することができる。


 <服薬指導> 

[効能説明] 

ご自身の血糖値に応じて膵臓から血糖を下げるホルモン(インスリン)を分泌させて、血糖を下げるお薬です。


[服用方法説明] 

1日のうちの最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに1錠を丸ごと飲み込んでください。また、服用時及び服用後少なくとも30分は、飲食及び他の薬剤の摂取を避けてください。また、噛み砕かないようにしてください。 

※複数錠を1度に使用することは不可能 

コップ約半分の水(約120mL以下)=ヤクルト2本分


[保管方法説明] 

リベルサスは、湿気や光に弱いお薬です。服用する直前までシートから出さないでください。また、シートを切るときはミシン目以外で切らないでください。縦に切ったり丸く切ったりしないでください。もし、飲むときにシートの破損などがありましたら、破損している所ではなく、シートに正しく入っている新しい錠剤を服用してください。 


[副作用注意] 

胃の不快感、便秘、下痢などが起こることがあります。症状が長く続く場合には医療機関にご相談ください。嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛が起こった時は、直ちに服用をやめて、速やかに医療機関にご相談ください。 

*継続処方 「お腹が張ったり、ムカムカするようなことはありましたか?」と確認。 


 <薬剤師からの質問> 

Q. 奇数個処方であった場合、リベルサスのシートを縦に切ってもいいですか? 

A. ダメです。湿気や光の影響でリベルサスの本来の効果が発揮できない可能性がありますので、処方医に疑義照会をしてください。 

(2022年7月現在 7錠シート開発中)


 <患者さまからの質問> 

Q. 飲み忘れたり、服用前に飲食をしてしまった場合はどうすればよいですか? 

A. その日は服用しないでください。次の日の空腹時(1日の最初の飲食の前)に服用してください。 



Q. 多めの水で飲んじゃダメですか?

A. 必ず、コップ約半分の水(約120mL以下)で飲んで下さい。薬の吸収が落ちてしまい、効果が落ちてしまう可能性があります。

{もっと詳しく}

添付文書の「16.2.3 絶食時間及び飲水量の影響」の項を参照

投与後摂食時間が15分・30分の時、飲水量50 mLに比較して 飲水量120 mLのCmaxは低下してる。

リベルサス錠 添付文書


Q. 水が多いと吸収が落ちる理由は?

A. リベルサス錠は吸収促進剤であるSNAC(サルカプロザートナトリウム)300mgを含有することで、胃でのたんぱく分解から保護、吸収を促進します。胃の内容物により吸収が低下するため、最初の食事または飲水の前の服用となります。水の量については、吸収を促進するSNACが関係になります。120mL以上だとSNACの濃度がうすまり、吸収が悪くなるためです。

また、SNACが多すぎても少なすぎても吸収に影響を及ぼす可能性があり、1錠あたり300mg含有することできちんと胃から吸収することができます。3mg、7mg、14mgの製品全てに1錠あたりSNACが300mg含まれていることから、14mg/回の量を14mg製品1錠で服用する場合と、7mg製品2錠服用する場合では、7mg2錠服用した場合の方が効果が減弱する可能性があります。そのため1回の投与で複数錠の投与は避けましょう。

https://www.hanayakkyoku.com/news/%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%82%B9%E9%8C%A0%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%EF%BC%88%E8%A3%9C%E8%B6%B3%E7%89%88%EF%BC%9A%E7%89%B9%E3%81%AB%E7%94%A8%E6%B3%95%E3%81%AE%E6%84%8F%E5%91%B3/



参考: リベルサス錠を服用される方へ MSD

服薬指導.com

薬ごとの服薬指導ポイントや患者さんに質問された時の対応など服薬指導の際に役に立つ情報をまとめました! 実習生、新人薬剤師など服薬指導前に上司の薬剤師に確認する時間、添付文書・インタビューフォーム・薬剤情報提供文書を確認する時間が長い人にオススメです。 処方は同じでも、服薬指導内容は患者さんごとに異なります。 患者さんに寄り添った適切な服薬指導をサポートするツールとしてご活用ください。

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