ビオフェルミンR散



成分名:耐性乳酸菌製剤

(菌種)Streptococcus faecalis

(含量)1g中に耐性乳酸菌6.0mgを含有する


<作用機序分類>

耐性乳酸菌製剤


<予想される疾患>

・下記抗生物質、化学療法剤投与時の腸内菌叢の異常による諸症状の改善

ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド 系、テトラサイクリン系、ナリジクス酸

→抗生剤投与時の下痢・便秘予防


※適応外の抗菌剤

ホスホマイシン系・・・ホスホマイシン(商品名:ホスミシン)

ニューキノロン系・・・レボフロキサシン(商品名:クラビット)、シタフロキサシン(商品名:グレースビット)、トスフロキサシン(商品名:オゼックス)、メシル酸ガレノキサシン水和物(商品名:ジェニナック)

ペネム系・・・ファロペネム(商品名:ファロム)

カルバペネム系・・・テビペネム ピボキシル(商品名:オラペネム)

モノバクタム系・・・アズトレオナム(商品名:アザクタム注射用)

グリコペプチド系・・・バンコマイシン、テイコプラニン(商品名:タゴシッド)など

リンコマイシン系・・・クリンダマイシン(商品名:ダラシン)

オキサゾリジノン系・・・リネゾリド(商品名:ザイボックス)

など


<調剤時の注意>

アミノフィリン、イソニアジドとの配合により着色することがあるので配合をさけることが

望ましい。


<服薬指導>

[効能説明]

「抗菌剤によって失われた善玉菌を作りだすことで、腸内環境に整えて、下痢や便通を改善する整腸剤です。」

「乳酸菌を摂ると、乳酸菌が作り出す乳酸が腸のぜん動運動を活発にし、乳酸菌自体が食物繊維のようにはたらくので、自然に近いお通じに導きます。」


[服用方法説明]

「なるべく食後に服用するように。(添付文書上は経口投与)」 

{もっと詳しく}ビフィズス菌は胃酸に弱い為、空腹時の胃内pH1~2で影響を受けやすい。

食後は胃内pH4~5に上昇しているため乳酸菌が死滅する事なく腸に移行できる。


<薬剤師からの質問>

Q. 「適応外の抗生剤と一緒に処方が出た場合はどうするの?」

A. 「基本的には疑義照会を行う。医師了承済みであればレセプト摘要欄コメントにその旨を記載。処方変更をする場合は芽胞形成菌であるミヤBM等に変更することもある。」


<参考>整腸剤の使い分け

https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3539

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