成分名: イソソルビド
先発品:イソバイドシロップ70%
後発品:イソソルビド内用液70%(内用液とシロップは別剤形)
<作用機序分類>
経口浸透圧利尿・メニエール病改善剤
体内でほとんど代謝を受けないため、濃厚液を大量に投与すると組織中の水分を血液中に移動させる。 腎糸球体で容易にろ過され、糸球体ろ過量(GFR)を増加させる。 尿細管で再吸収されないため、尿細管腔内の浸透圧が上昇し、水の再吸収が抑制される。
<予想される疾患>
・脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下
・メニエール病
<服薬指導>
用法・用量
・脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下、脳圧降下、眼圧降下、及び利尿を目的とする場合
通常成人1日量70~140mLを2~3回に分けて経口投与する。症状により適宜増量する。
・メニエール病
1日体重当り1.5〜2.0mL/kgを標準用量とし、通常成人1日量90〜120mLを毎食後3回に分けて経口投与する。症状により適宜増減する。
飲み方アドバイス
イソバイドシロップは味が”まずい”ことで有名であり、処方医も「おいしくないよ」と予め伝えていることが多い薬である。飲み方の工夫として、添付文書上には「必要によって冷水で2倍程度に希釈して経口投与する。」と記載があるが、量が多くなって飲みにくいことがある。
イソバイドを飲みやすくする方法をまとめた。
・冷水で2倍程度に希釈してのむ(添付文書上)
・冷やして飲む
・甘味のあるジュースを加える リンゴ酢ジュースまたはオレンジジュースを同量混ぜる
・レモンの絞り汁を加える
・舌にオブラートを乗せて飲む
・一気に飲んだ後、口の中を炭酸飲料で洗い流す
などがある。
苦味を消すには酸味やうま味を加えるのが良いとされており、また、イソバイドシロップのpHは2.3であり、これらの飲料によるpH変化の影響は少ないと考えられる。
https://www.fpa.or.jp/johocenter/yakuji-main/_1635.html?mode=0&classId=0&blockId=72696&dbMode=article&searchTitle=&searchClassId=-1&searchAbstract=&searchSelectKeyword=&searchKeyword=&searchMainText=
[効能説明]
利尿薬の一種です。腎臓で水分を引き付けて尿の量を増やします。間接的に内耳のリンパ液を排出したり、脳圧や眼圧を下げる働きをします。
[服用中のフォロー]
服用できたか、味は問題ないか
副作用:
嘔気、悪心、下痢、嘔吐、食欲不振(0.1〜5%未満)
不眠、頭痛(0.1〜5%未満)
[質問]
Q. 先発品(イソバイドシロップ70%分包30mL 薬価105.9)よりも後発品(イソソルビド内用液70%分包30mL「CEO」 薬価121.1)のほうが高い?
A. 高い。詳しくはこちらの記事へ。↓
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