先発品より後発品(ジェネリック)の方が薬価高いものがあります。
その一例としてイソソルヒド内用液70%を紹介します。
薬価比較
先発品:イソバイドシロップ70%分包30mL 薬価105.9
後発品:イソソルビド内用液70%分包30mL「CEO」 薬価121.1
(2022年5月30日現在)
確かに、後発品の方が薬価が 15.2 高い。
Q. 原因は?
A. 薬価改定により先発品の価格が下がったため。
Q. 後発体制加算に影響するの?
A. しない。
・「後発医薬品がある先発医薬品(先発医薬品と後発医薬品で剤形や規格が同一でない場合等を含む)」
・「後発医薬品(先発医薬品と同額又は薬価が高いものを除く)」
イソバイドシロップ70%分包30mL:「後発医薬品がある先発医薬品(後発医薬品と同額または薬価が低いもの)」イソソルビド内用液70%分包30mL「CEO」:「後発医薬品(先発医薬品と同額又は薬価が高いもの)」
に当てはまるため、算定外
Q. 先発品→後発品の変更で値段上がる場合は疑義照会は必要か?
A. 先発品処方の場合は疑義照会は必要だが、一般名処方の場合は疑義照会は不要
(解説)
・先発品処方の場合
処方例:イソバイドシロップ70%→イソソルビド内用液70%分包30mL「CEO」
は疑義照会必要。
シロップと内用液で剤形が異なるので、剤形変更により薬価が高くなる時は疑義紹介が必要
※イソバイド内用液の先発品は存在しない。
1-2.経口液剤
経口液剤は,液状又は粘稠なゲル状の経口投与する製剤である.
本剤には,エリキシル剤,懸濁剤,乳剤,芳香水剤及びリモナーデ剤が含まれる1-3.シロップ剤 Syrups
シロップ剤は,糖類又は甘味剤を含む粘稠性のある液状又は固体状の経口投与する製剤である.
https://www.pmda.go.jp/files/000162699.pdf
・一般名処方の場合
処方例:【般】イソソルビド経口液 70%→イソソルビド内用液70%分包30mL「CEO」
は疑義照会必要なし。
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